鍼灸は何に効くの?

/ 東洋医学

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普段から鍼灸を受けている方からすればあまり気にならないかもしれませんが、受けたこと無い方からすると肩こりや腰痛くらいしか炎症がないかもしれませんね。
実は鍼灸には色々な効果があるんです!
では鍼灸は何に効くのか?

北京で1979年6月に「鍼灸に関するWHO地域間セミナー」が開催されたのですが、そのときに鍼をすることで効果がみられる疾患群が発表されました。
下記にまとめていますが、かなり多いですね。

  • 【神経系疾患】神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
  • 【運動器系疾患】関節炎・リウマチ・頚肩腕症候群・頚椎捻挫後遺症・五十肩・腱鞘炎・腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
  • 【循環器系疾患】心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
  • 【呼吸器系疾患】気管支炎・喘息・風邪および予防
  • 【消化器系疾患】胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
  • 【代謝内分秘系疾患】バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
  • 【生殖、泌尿器系疾患】膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
  • 【婦人科系疾患】更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
  • 【耳鼻咽喉科系疾患】中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
  • 【眼科系疾患】眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
  • 【小児科疾患】小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

これらの疾患群は、「必ずしも科学的根拠が認められているというわけではなく、臨床経験上効果があった」というものだということは念頭に置いておく必要があります。

実際に臨床研究を経て効果がみられたものだと
例えば1997年に米国・国立衛生研究所または国立保健研究所(NIH)が開催した「鍼治療に関する合意のためのパネル会議(Consensus Panel)」で、下記の疾患について発表されています。
【鍼治療が有望である】

  • 成人の術後および化学療法による嘔き気・嘔吐
  • 歯科の術後痛
  • 妊娠悪阻(つわり)

【補助療法として有用、または包括的患者管理計画に含める可能性がある】

  • 薬物中毒
  • 脳卒中後のリハビリテーション
  • 頭痛
  • 月経痛
  • テニス肘
  • 線維性筋痛症
  • 筋筋膜痛
  • 変形性関節症
  • 腰痛
  • 手根管症候群
  • 喘息

恥ずかしながら、まだ施術したことのない疾患もあります。
反対に、不眠症、不妊、頭痛、脳卒中後遺症(片麻痺症状以外も含む)など比較的頻繁に対応してきた疾患もあります。

ちなみに、鍼灸の効果についてWHOのように「必ずしも科学的根拠が認められているというわけではなく、臨床経験上効果があった」と言う事が多いです。
実は鍼灸の研究は思ったほど進んでいないのです。
その理由として、実験の過程でどうしても鍼灸師の腕前に左右されることが多く、腕前のバイアスを回避するために被験者全員に同じツボを使うのですが、全員が全く身体の状態ではないため同じ効果が出づらいことが考えられます。

私は、資格を取った後も鍼灸含め様々な勉強会や医学会に参加して研鑽を続けています。
以前務めていたリハビリ施設を運営する株式会社では、新人鍼灸師への技術指導も行っていました。
もし私が苦手な疾患であったとしても、培ったコネクションでその疾患を得意とする鍼灸師や医師を紹介できるかもしれません。

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