インフルエンザに負けないために

/ 健康

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今年は夏からインフルエンザが増え始めている異常な年です。
しかし、インフルエンザが一番猛威を振るうのは冬。
今がまさに一番感染力が強いのです。

現在、神奈川県や東京都にもインフルエンザ注意報が出されており、政府も警戒をしている状況です。
皆さんの充分に注意してください。

インフルエンザ流行レベルマップ
NID 国立感染症研究所より

今シーズンもインフルエンザに罹らず、健康に過ごしていただくためにも、今一度、インフルエンザについて知っていただけたらと思います。


●症状の特徴

インフルエンザとはインフルエンザウィルスによる感染症です。
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インフルエンザは普通のカゼとは違い、突然の38℃以上の高熱や、関節痛、筋肉痛、頭痛などの他、全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れるのが特徴です。
インフルエンザウイルスに感染した場合、約1~3日(最大7日程度)の潜伏期間の後にインフルエンザを発症します。
発症後、約1~3日間突然の高熱や全身倦怠感、食欲不振などの全身症状が強く現れます。
その後、少し遅れて咳やのどの痛み、鼻水などの呼吸器症状が現れます。
場合によっては吐き気などの消化器症状や腰痛を訴えることもあります。
一般的には、10日前後で症状が落ち着き、治癒します。
合併症として肺炎とインフルエンザ脳症発症の可能性があり、特に基礎疾患をお持ちの方や妊娠中の方は早期に受診することが大切です。


●インフルエンザの流行時期

今年は夏頃から増えていますが、本来はいつ頃に流行るのでしょうか?
日本では通常、11月下旬から12月上旬頃にはやり始め、12月下旬に小さなピークを迎える傾向が強いです。
そして、翌年の1~3月頃にその数が増加しピークを迎えて、4~5月には流行は収まります。
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●インフルエンザウィルスの種類

よくニュース等で「今年は〇〇A型が流行しています」のようなことを聞くことがありますよね?
インフルエンザには、その特徴によって、A型・B型・C型・D型の大きく4つに分類されていて、下記のような特徴があります。

  • A型:季節性インフルエンザ、鳥インフルエンザなど、他の型と比べて感染力が強く劇症化しやすい
  • B型:季節性インフルエンザ
  • C型:主に小児に感染する
  • D型:ウシやブタなどの家畜に感染する


●インフルエンザウィルスの感染経路

インフルエンザに罹らないためには、どうやって人から人に感染するのかその感染経路を知っておくことも重要です。
インフルエンザウィルスの感染経路は主に2つあります。

  • 飛沫感染:感染している人のくしゃみや咳で出るしぶきを吸い込むことによる感染。くしゃみや咳を浴びる距離(2メートル程度)にいる人は感染の危険性が高い。
  • 接触感染:感染している人の唾や鼻みずが手から手へ、あるいはドアノブやつり革などを介して手に付着することなどによる感染。


●インフルエンザの予防

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新型コロナウィルスの時もそうでしたが、基本的に人の流れが多ければ多いほど感染は拡大します。
そのため流行している時期は人の多い場所は可能な限り避けることが基本です。
特に咳をしているのにマスクを着けていない人の近くにはいかないことです。
また、マスクをしていても咳をすると多少の飛沫は飛んでしまいます。
そのためマスクの上から、さらに肘で口を覆う方がよいです。
手で覆うと、その手にウィルスが付着してしまい、あなた自身が感染を広めてしまう可能性が出てしまうので注意してください。

また、外出時にはどこでウィルスをもらっているか分かりません。
そのため、帰宅したらして必ず手洗いをしてください。
他にも食事を準備する前など、なにか作業をするときにも手洗いをこまめにしてください。
ちゃんとした手洗いのウィルス除去率は、実はとても高く、下手なアルコール消毒よりも効果的です。
手を洗うときは石けんを使って15~30秒指の間や手首も含めて丹念に洗いましょう。
手洗い後は清潔なタオルなどで水分を十分に拭きとってください。

あとはうがいも有効な手段として考えられます。
インフルエンザや普通のカゼは、上気道で感染・増殖するので、うがいはウィルスを洗い流すのに最適です(日本のように水道水が清潔な国に限る)。
しかしもっと有効なのが、うがいをしたあとに一口水を飲むことです。
インフルエンザが流行する時期に内科のドクターがよくやる手法で、患者さんを一人診察した後に水を一口飲みます。
これはうがいで洗いきれなかった口の奥のウィルスを胃へ流し、上気道での感染を避けるためと酸性度の高い胃でウィルスを撃退するためです。

もちろん予防接種も効果的ですが、普段の予防が何より大事です。

また鍼灸も免疫力を上げる効果が期待されることから、病気の予防として普段から受けている方もいます。
私は、幼少期は年に何度もカゼをひくような虚弱な子供で、成長してからも年に4~5回はカゼをひいていました。
鍼灸師になって、習慣的に自分に鍼をするようになってからは、ひいても年に1度程度でまったく風邪をひかない年も多いです。
皆さんも普段の予防として当院で鍼灸を受けてみませんか?



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