ショートスリーパーになりたい!
先日、友人から「ショートスリーパーになりたい」と相談がありました。
確かに短い睡眠時間でもスッキリ起きられたらいいかもしれませんね。
そもそも、なぜ友人が私にそんなことを聞いてきたのか。
実は、私は鍼灸と東洋医学以外に西洋医学の専門分野を持っています。
私は日本睡眠学会という医学会に所属していて、不眠や過眠を代表とする睡眠医学の分野の研究もしています。
そんなこともあり、友人から聞かれたという経緯です。
さて、話は戻ってショートスリーパーについてです。
友人曰く、「寝ている時間がもったいないからショートスリーパーになりたい」のだそうです。
実は、以前にも他の友人からも同様のことを言われたことがあり、意外と同じことを思っている方が多いようですね。
●ショートスリーパーとは
ちなみにショートスリーパーとは簡単に言うと、「一般的な人間に必要な睡眠時間より短い時間の睡眠を続けても、日常の活動に影響が出ない人」のことを言います。
ちなみに一般的な人間に必要な睡眠時間は成人で7~9時間と言われています。
もちろん個人差はあります。
また、日常の活動に影響が出ないというのは例えば、昼間に何をしていても「全く眠気を感じない」や「頭がボーっとしない」であれば影響は出ていません。
授業中や仕事中に眠気がある等は影響出てますね💧
●ショートスリーパーになれるのか!?
このショートスリーパーに関する回答なのですが、その人がショートスリーパーかどうかはDEC2やADRB1という遺伝子の突然変異に関係があるとされています。
突然変異なので、後天的にショートスリーパーに変化することは基本的にはないと言われています。
よって、とても残念なのですが「今からショートスリーパーにはなれない」ということです。
極稀に後天的に変化したという例もあるようですが、どの例も一貫性がなく、どうして変化したのかは不明だそうです。
無理に変化させようとしても、身体を壊すだけなのでやらないでくださいね💧
また、睡眠の質を上げれば時間を短くできるという話もよく出回っていますが、全く根拠はありません。
●自分はショートスリーパーなのか!?
もしかしたら、「自分がショートスリーパーだと気がついていないだけかもしれない」と思う方もいると思います。
もともとショートスリーパーの方は、子供の頃からずっと短い睡眠時間でも問題がなく、年齢によっても変わりがないのです。
そうでないなら、残念ながら貴方はショートスリーパーではありません。
ちなみに「長時間寝なくても意外と問題ないから、短い時間しか寝なくなった」という方がたまにいますが、後々に睡眠不足によるツケが回ってくるだけなのでやめましょう。
さて、いかがでしたか?
貴方はショートスリーパーでしたか?
私は睡眠の研究者ということと慢性不眠症を経験していることもあり、睡眠時間を短くしても良いことはないと認識しています。
短時間睡眠は、思考能力が低下したり作業効率が低下したりすることは過去の研究で明らかになっています。
寝ている時間がもったいないのではなく、しっかり眠れば頭がしっかり回って効率が良くなり時間を節約できると考えてみてはいかがでしょうか?
気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。
問い合わせは電話、LINE、メールにて承っております。
電話:044-381-7827
LINE:LINEで問い合わせる
メール:メールで問い合わせる
※使用されている画像等の著作権は当院に帰属します。無断での利用は禁止します。