そのストレッチ、ちょっと待って!①
健康のためにストレッチをしている方って結構増えてますね。
数年前から街中でもストレッチのお店を見かけることが増えました。
でもちょっと待ってください。
そのストレッチ大丈夫ですか?
ストレッチの話なのですが、少し長くなったので2回に分けて書いていきます。
今回はストレッチの効果とストレッチの正しい方法についてです。
それでは見ていきましょう!
さて、当院でも症状改善のために自宅でストレッチをしてくださいと提案することがよくあります。
その場合は、必ず施術後に一緒に行って、方法、時間、回数、気をつけることをお互い確認したうえで行ってもらっています。
どうしてそこまで徹底するかと言うと、ストレッチって本当はとても難しいし、間違った方法で行うと逆効果になりかねないのです。
そこでストレッチについてちょっと知ってみましょう。
まず「どうしてストレッチを行うのか」です。
いくつか理由はありますが、主には下記のものだと考えられます。
- 筋の柔軟性を向上させる
- 関節可動域を広げる
- 筋血流の改善
では、ストレッチでどうしてこのような効果が得られるのでしょうか?
筋肉は伸び縮みして身体を動かす役割がありますよね?
一つの筋肉には収縮して身体を動かしている錘外筋と、筋肉の伸張を感知するセンサーの役割がある筋紡錘の2種類で構成されています。
また筋紡錘の内部には錘内筋という部位があり、錘内筋はどのくらい引き伸ばされたかを検出しています。
錘内筋があることで、急激に引き伸ばされたときに元の長さに戻ろうという伸張反射が起き、筋肉の損傷を防いでくれます。
さて、ではどういったストレッチが効果的なのでしょうか?
ストレッチで筋肉を伸ばしても、先程の伸張反射が起こってしまって筋肉は縮まろうとします。
しかし筋肉を30秒以上伸ばし続けることで、筋紡錘の感受性が低下して伸張反射が抑制されるのです。
ストレッチをしていると、最初は痛いけど徐々に痛みが引いてくる感覚があると思いますが、これは伸張反射が抑制されているからです。
ただし、長くやればいいということではありません!
伸張反射が抑制される30秒を過ぎてしばらくすると、筋肉の伸びる率が下がり始めます。
つまり長くやってもあまり意味がないのです。
長くても60秒程度までで十分伸びます。
逆に筋肉や関節に悪影響となることもあります。
これらの注意したいことや身体への悪影響については次回お話したいと思います。
当院では、経絡を用いた全身調整の鍼灸施術で自律神経を調整し、快適に過ごすお手伝いをさせていただきます。
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