低気圧で体調不良

/ 東洋医学, 健康

kishoubyo
梅雨直前(5~6月頃)や台風(8~9月頃)の季節は気圧の変化が大きいためか、体調を崩してしまう方がよくいらっしゃいます。
多いのは頭痛全身の重ダルさ関節の痛みなどです。
なんでこういった事が起こるのでしょうか?
ならないためにはどうすればよいのでしょうか?

世間はお盆休みに入っていますね。
せっかくの連休でしょうが、大型の台風が接近しているようなのでお気をつけください。


台風は強い低気圧の塊です。
気圧が下がると体調を崩しやすい方がいますよね?
例えば「低気圧で頭痛がする」や「雨だと身体がダルイ」のような感じです。
これは『気象病天気病)』の一種だと言われています。
最近は日本でも少しずつ認知されてきてはいるようですが、一般的かと言われるとまだまだ。。。
一方、欧米諸国なんかでは保険が降りる場合もあります。

この気象病、西洋医学的にはまだ原因は分かっていません
諸説あるのですが、人間の耳の中(内耳の前庭器官)に、気圧を感じ取るセンサーがあり、そこが過敏に反応しているのではないかと推測されています。
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そのため、自律神経の異常ととらえられ、頭痛薬等での対症療法が一般的となっています。


仮に自律神経の異常であれば鍼灸は得意な分野ですし、東洋医学ではこの「気象病」のたぐいは昔から考えられてきました。
東洋医学には『外邪がいじゃ)』という言葉があり、気候が身体に与える影響というのは、当たり前のように考慮します。
本来は()・湿の5種類の自然現象であって、『邪(じゃ)』というような害悪なものではないのですが、度を超えてしまうと身体に悪影響を及ぼしてしまうのです。

梅雨直前や台風の季節であれば、主に『湿邪』が影響している可能性が高いと考えられます。
そして湿邪の影響を受けやすい体質の方は、胃腸系の症状が出やすかったり、ムクミが出やすかったりといったことが多い傾向にあります。
他には下をべ―っと出してみると、口の幅いっぱいに大きくぼってりしている傾向があります。
こういう方は水分代謝が苦手で、水分を溜め込んでしまいやすいのです。


ではどう対処しましょうか?
湿邪を取り除けばよいのですが、身体に溜まった湿気を取り除く効果のあるツボが存在しているのです。
比較的場所が分かりやすいツボをご紹介いたします。

  • 復溜:内くるぶしとアキレス腱の間で、内くるぶしから指3本分上
  • 陰陵泉:膝のお皿の下にあるスネの出っ張りの下から内側に指をズラしていった骨の際
    fukuryu inryosen

生活面でも気をつけたいことがあります。

  • 東洋医学的には、お酒や脂っこいものは『湿』と考えているので適度に
  • ウォーキングなどで足を動かすことで、水分代謝を支配する腎を強くする

食事面では

  • 魚介類で腎を強くする
  • 飲み物は冷やしすぎ注意(できれば常温以上)
  • マメ科、ウリ科の食べ物で『湿』を外に出す
  • ネギ、生姜、みょうが等は溜まった『湿』を流して滞りを減らしくれる

湿邪に負けない身体で低気圧を乗り切りましょう!

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