バンザイで寝る!?
また危険な暑さが戻ってきてしまいましたね。
先日ある患者さんから「寝るときに何故かバンザイしてしまうんです」という話を聞きました。
仰向けの状態で、本当に腕をしっかりと上げて寝ているそうです。
本人もどうしてか分からないけど、気がついたら腕を上げて寝ているのだそうです。
この現象、実はそこまで珍しいものではなく最近増えています。
答えを先に言ってしまうと、「胸が開けなくなっている」のです。
もしかしたら、貴方もそうなってしまうかもしれませんので確認してみましょう!
腕を体の横に置き、両方の手のひらを上に向け他状態で仰向けに横になってみてください。
このとき少しでも違和感や窮屈な感じがあれば要注意です!
少し細かく説明してみましょう。
寝るときに腕を上げてしまうことを、一旦ここでは「バンザイ寝」と称します。
胸が開けなくなっている状態は、よく「巻き肩」なんて言われていますね。
この巻き肩になる原因となりうる筋肉はいくつかあるのですが、「バンザイ寝」はその中でも「大胸筋」「小胸筋」「鎖骨下筋」「斜角筋」の4つが関わっている事が多いです。
大胸筋は胸と腕を、小胸筋は胸と肩甲骨を、鎖骨下筋は胸と鎖骨を、斜角筋は首と胸を繋いでいます。
巻き肩の方は、この4つの筋肉の力が抜けなくなっているのです。
そして寝た状態でバンザイをすると、その3つの筋肉が緩んでくれるため、無意識に楽な格好になっているということなのです。
実際に、手のひらを上に向けて仰向けになっているときとバンザイ寝のときのデコルテ周りの弾力を比べてみると分かりやすいと思います。
ヒトは不思議と気がついたら楽な格好になっていることが多いですよね。
バンザイ寝もその一つです。
このバンザイ寝は放っておくとあまり良くはありません。
巻き肩の状態が長く続いたための結果なので、肩こりや頭痛を引き起こす可能性もあります。
もしくはストレートネックの原因になってしまうかもしれません。
自宅でできる解決方法としては先の4つの筋肉のストレッチが有効です。
1つ目は胸を開く動きです。
- 身体の後ろで手を組む
- 目線を斜め上に向ける
- 組んだ手を後下方に伸ばす
2つ目は首、鎖骨を胸から引き離すものです。これは左右で分けて行います。
- 伸ばした方と反対側に首を向ける
- 向いた方の手で、反対側の鎖骨を軽く押さえる
- 首を背中側に倒す
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