経絡とは?

/ 東洋医学

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めぐみ鍼灸では、東洋医学に基づいた鍼灸の手法『経絡治療』を取り入れています。
では経絡とは何でしょうか?
東洋医学は、その独特な考え方を利用して施術を行っていきます。

経絡もその考え方の一つです。

東洋医学では『』、『』、『』の3つの要素が人の身体を構成していると考えています。
その気、血、水を貯蔵、運用して五臓六腑が活動することで、人は生きていると考えられています。
(気、血、水、五臓六腑については説明していると書ききれなくなってしまうので、別の機会にお話したいと思います。)


『経絡』は、東洋医学を扱う人達の間では『気血の通り道』などと称されることが多いです。
経絡は、体中に張り巡らされていて、五臓六腑・皮膚・骨・筋肉・脳などの各部位を繋げるように縦横に伸びています
meridian
そのうち縦に伸びるものを『経脈』、横に伸びるものを『絡脈』と呼びます。
そうです。『経脈』と『絡脈』を合わせて『経絡』というのです!


東洋医学では、気血水、五臓六腑、経絡の関係性が非常に大事になってきます。
黄帝内経(『霊枢』本蔵篇第四十七)にも以下のように書かれています。
経脈者 所以行血気而営陰陽 濡筋骨 利関節者也経脈は、気血を行らし陰陽を営み、筋骨を濡し、関節を利する所以の者なり)」
【現代語訳】
「経脈は、気血が通る通路であり、気血を身体の内側と外側に往復運行させてることで、筋骨を潤し、関節の動きをなめらかにするものである。」

こういったことから、経絡は全身を繋ぐ非常に大事なもので、その流れが悪くなると、関係する部位に影響を及ぼしてしまいます。
流れが悪くなっている状態を『』や『』と表現することが多いのですが、それぞれ以下のように考えます。
虚:必要なもの(気血水)が足りず、経絡の流れが弱くなっている状態
実:ものが一箇所に必要以上に溜まって、経絡の流れを阻害している状態

日常よく見る風景に置き換えると、側溝に水が流れているとします。
ある程度勢いのある流れであれば問題ありませんが、流れが弱く水が淀んでしまう状態が『虚』です。
虚の結果落ち葉が溜まってしまい、または大きな石が溝に落ちて流れをせき止めしまう状態が『実』です。

もちろん、人それぞれ流れる水の量も勢いも異なります!
流れの勢いが元々弱い方や強い方、水の量が多い方や少ない方もいて、それぞれがその状態に合った生活をしていることが多いです。
自分に合わない生活をしていると、経絡の流れが乱れ、身体や精神のツラさを感じるようになります。

健康を保つには、経絡の流れの状態を強くも弱くもなくその人に合った状態にすることです。

参考書籍
日本鍼灸医学経絡治療学会編纂


めぐみ鍼灸で取り入れている『経絡治療』についてはこちらもどうぞ【経絡治療とは?
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